Archives : July-2021

概要 パンチングチューブに加工する場合大きいパンチング板から材料を切り出すが、図面から展開寸法を迅速に計算しなくてはならない。以下の基本事項をポイントとして抑えること。 ●パイプ径の展開寸法は、板厚の中心線上で計算する。●円周の計算であるから、直径×円周率(3.1416)で求める。●パンチングチューブは丸み修正加工の時、直径が0.1~0.3程度小さくなり、一方長さはその分だけ長くなる。これを考慮した展開計算を行う。●「外径基準」と「内径基準」の場合で、展開寸法の計算が異なる。 径の展開計算 (1)外径基準(OD)の場合 【公式】径の展開寸法 = ([外径]-[板厚])×円周率(50-1.5)*3.1416  = 152.367= 152.4mm (小数点は第2位で四捨五入) パイプ径が外径で指示され、公差が(+0、-0.5)のような場合は、外径基準となる。つまり、このチューブが他の部品の内側に挿入される使い方であり、「少しでも大きい場合はNG」ということになる。 パイプ径は、丸み修正のとき、直径が0.1~0.3程度小さくなるが、大きくなることはないので、径の展開寸法は、Φ50mmの通常の展開計算どおりで、公差内に収まる。 (2))内径基準(ID)の場合 【公式】径の展開寸法 = ([内径]+[板厚]+[プラス公差]/2)×円周率(50+1.5+0.5÷2)*3.1416  = 162.578= 162.6mm (小数点は第2位で四捨五入) パイプ径が内径で示され、公差が(+0.5、-0)のような場合は、内径基準となる。つまり、このチューブの内側に他の部品が挿入される使い方であり、「少しでも小さい場合は、入らないからNG」ということになる。 パイプ径は、丸み修正のとき、直径が0.1~0.3程度小さくなることを計算に入れる。しがたって、0~プラスリミットの中間を狙って展開計算する。 長さの展開計算 (1) 長さ公差が(+0)の場合 長さ方向には、丸み修正加工を行うと伸びる。逆に短くなることはないので、+0の場合は、マイナスリミットで切断すること。 切断長さ寸法 = 100-0.5 = 99.5mm ※ただし、どれくらい伸びるかについては、径・板厚・長さ・穴形状で異なり、これまでは経験からくる「勘」で必ずしもマイナスリミットではなく、微調整している。今後、データをとり、加工による伸びを「係数化」し、展開計算をより標準化していく。 (2) 長さ公差が(-0)の場合 公差が-0で、長さが短くできてしまうとNG。よって、寸法通りの100mmで切断する。丸め修正加工で若干の伸びがあっても+0.5の公差内に収まる。 切断長さ寸法 ..

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機械名:シャーリング AST62 部署名:本社工場ストレーナ部 作業内容:シャーリングによる切断作業 1.シャーリングを起動する リセット(黄)ボタンを押し、主電動機起動 ボタン(緑)を押す。 運転ランプが綠色にしていることを確認のこと。 2.給油ポンプのレバーを引く 1時間毎に給油ポンプのレバーを引きオイルを循環させる。目的は故障防止のためである。 この作業はやり過ぎても問題は無い。 3.クリアランスを調整する ハンドルを回して、切断材料の板厚に対して適切なクリアランスに調整する。時計まわりでクリアランスがひろがる。 作業目的:寸法誤差をなくすため クリアランス目安                 板厚   クリアランス                             2.0未満  0.00mm                                          2.5     0.05                      3.0     0.10               4.0     0.15               5.0     0.20   4.バックゲージに目標値を入力する 数値を入力する サイクル/書き込みスイッチを2回押す。(設備仕様により2回押すことが必要) 起動/停止スイッチを押す。(設備仕様により起動/停止スイッチを押すこと..

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